- 火山の状況に関する解説情報
2018年4月25日 16時15分現在
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<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
硫黄山では、活発な噴気活動が続いており、20日夕方からは硫黄山の西側でも噴気域の拡大がみられています。
- 福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
- 火山の活動状況など
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硫黄山では、活発な噴気活動が続いています。
20日夕方から、硫黄山の西側の県道1号線付近から噴気が勢いよく上がるのを観測しています。硫黄山の西側では、その後も噴気域の拡大がみられています。
23日以降、硫黄山の西側の噴気孔からは、噴気が300mまで上がりました。
火孔からの噴煙は白色で、稜線上500mまで上がりました。
硫黄山の火孔付近では、断続的に黒灰色の泥水が噴出し、時折この飛沫が火口内に飛散していることを観測しています。
だいち2号のSARデータを使用した国土地理院の解析では、硫黄山付近での隆起がみられています。
硫黄山近傍に設置している地震計では、19日の噴火以降、活発な噴気活動により振幅の大きい状態が続いています。
24日23時07分に継続時間が約30秒の振幅の小さな火山性微動が観測されましたが、これに伴い、噴気の状況や傾斜変動に特段の変化はみられませんでした。これ以降、火山性微動は観測されていません。
4月23日からの火山性地震(ごく微小な地震を含む)、火山性微動の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 ()内はごく微小な地震 火山性微動
4月23日 7回 (4回) 0回
24日 9回 (5回) 1回
25日15時まで 3回 (2回) 0回
GNSS連続観測では、2017年7月頃から霧島山を挟む基線での伸びが継続していましたが、3月6日から7日にかけて霧島山を挟む基線で急激な収縮が観測されました。その後、再び伸びに転じています。このことから、霧島山の深い場所で再びマグマが蓄積されている可能性があります。
硫黄山では、活発な火山活動が続いていることから、今後の火山情報に注意してください。
- 噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
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<レベル3(入山規制)>
霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)
- 防災上の注意事項など
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えびの高原の硫黄山から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
- 次回発表予定日時
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次の火山の状況に関する解説情報は、27日(金)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。