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火山の状況に関する解説情報 2018年4月27日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 4月25日から4月27日15時までの硫黄山の活動状況をお知らせします。硫黄山の西側500m付近では、昨日(26日)18時15分頃にごく小規模な噴火が発生し、18時26分頃まで継続しました。噴火後も活発な噴気活動が続いています。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 昨日(26日)18時15分頃に硫黄山の西側500m付近でごく小規模な噴火が発生し、乳白色の噴煙が火孔より200m以上に上がりました。噴火した火孔は、20日に確認された県道1号線付近の噴気域です。この噴火は18時26分頃まで継続しました。噴火後も活発な噴気活動が続いています。
  
 19日に噴火した硫黄山南側の火孔付近では、断続的に黒灰色の泥水が噴出し、時折この飛沫が火口内に飛散していることを観測しています。
 
 だいち2号のSARデータを使用した国土地理院の解析では、19日に噴火を観測した硫黄山南部及びその西側約300mの場所において局所的に隆起とみられる変動がみられています。
  
 4月25日からの火山性地震(ごく微小な地震を含む)、火山性微動の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
           火山性地震 ()内はごく微小な地震 火山性微動
  4月25日       3回 ( 2回)          0回
    26日      13回 (11回)          0回
    27日15時まで  5回 ( 3回)          0回
 
 GNSS連続観測では、2017年7月頃から霧島山を挟む基線での伸びが継続していましたが、3月6日から7日にかけて霧島山を挟む基線で急激な収縮が観測されました。その後、再び伸びに転じています。このことから、霧島山の深い場所で再びマグマが蓄積されている可能性があります。
 
 硫黄山では、活発な火山活動が続いていることから、今後の火山情報に注意してください。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル3(入山規制)> 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)
防災上の注意事項など
 えびの高原の硫黄山から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、30日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

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