- 火山の状況に関する解説情報
2018年5月25日 16時10分現在
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<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
5月21日から5月25日15時までの硫黄山の活動状況をお知らせします。
硫黄山では活発な火山活動が続いています。
えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
- 福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
- 火山の活動状況など
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硫黄山では、4月27日以降、噴火は観測されていません。噴気の量は、以前よりはやや少なくなっているものの、活発な噴気活動が続いています。
硫黄山南監視カメラでは、これまで上空からの観測や現地調査において硫黄山の南側で泥水の噴出が観測されていた場所に、湯だまりを確認しました。
硫黄山の南側の火孔からは噴煙が最高で100mまで上がりました。硫黄山の西側500m付近からは噴煙が最高で50mまで上がりました。
22日にえびの高原から実施した現地調査では、硫黄山周辺の沢で、前回(5月15日)の観測に比べその色は薄くなっているものの、引き続き白濁した泥水が流れていることを確認しました。
火山性地震は、少ない状態で経過しています。浅い所を震源とする低周波地震が時々発生しました。火山性微動は観測されていません。
5月21日からの火山性地震(ごく微小な地震を含む)、火山性微動の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 火山性微動
5月21日 3回 ( 1回) 0回
22日 1回 ( 1回) 0回
23日 3回 ( 2回) 0回
24日 1回 ( 1回) 0回
25日15時まで 1回 ( 0回) 0回
()内はごく微小な地震
GNSS連続観測では、硫黄山近傍に設置したGNSSの基線で、4月19日の噴火後に山体の収縮を示す変動がみられていましたが、5月上旬からその変動は鈍化しています。霧島山を挟む基線では、3月中旬以降、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられる基線の伸びがみられていましたが、5月上旬から一部の基線でその伸びは鈍化しています。
硫黄山では、活発な火山活動が続いていることから、今後の火山情報に注意してください。
- 噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
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<レベル2(火口周辺規制)>
霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)
- 防災上の注意事項など
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えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
- 次回発表予定日時
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次の火山の状況に関する解説情報は、28日(月)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。