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火山の状況に関する解説情報 2018年7月2日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 6月29日から7月2日15時までの硫黄山の活動状況をお知らせします。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 硫黄山では、火山活動がやや高まった状態が続いています。

 硫黄山の南側の火孔からは、噴煙が最高で200mまで上がるなど活発な噴気活動が続いており、6月29日14時27分頃には、この火孔付近からわずかに土砂が噴出するのを確認しました。また、硫黄山南監視カメラで、引き続き硫黄山の南側の湯だまりを確認しました。

 GNSS連続観測では、硫黄山近傍の基線で、4月19日の噴火後に山体の収縮を示す変動がみられていましたが、6月上旬から再び伸びの傾向がみられます。霧島山を挟む基線では、3月中旬以降、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられる基線の伸びがみられていますが、5月上旬から一部の基線でその伸びは鈍化しています。

 火山性地震は、やや多い状態で経過しています。浅い所を震源とする低周波地震が時々発生しました。火山性微動は観測されていません。

 6月29日からの火山性地震(ごく微小な地震を含む)、火山性微動の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
           火山性地震       火山性微動
  6月29日      20回 (15回)    0回
    30日      18回 (12回)    0回
  7月 1日      21回 (14回)    0回
     2日15時まで 11回 ( 8回)    0回
                 ()内はごく微小な地震
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル2(火口周辺規制)> 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)
防災上の注意事項など
 えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、6日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。