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火山の状況に関する解説情報 2018年7月23日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 7月20日から7月23日15時までの硫黄山の活動状況をお知らせします。火山性地震は多い状態で経過しており、低周波地震の規模がやや増大する傾向がみられます。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 火山性地震は、6月上旬頃から徐々に増加し、7月17日以降は多い状態で経過しています。また、浅い所を震源とする低周波地震も引き続き発生しており、7月18日以降規模がやや増大する傾向がみられます。火山性微動は観測されていません。

 硫黄山の南側の火孔では、白色の噴煙が最高で500mまで上がるなど活発な噴気活動が続いています。また、硫黄山南監視カメラで、引き続き硫黄山の南側の湯だまりを確認しました。

 GNSS連続観測では、硫黄山近傍の基線で、6月上旬から伸びの傾向が続いています。霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられる基線の伸びは、一部の基線で鈍化しているものの継続しており、火山活動の長期化やさらなる活発化の可能性もあります。

 7月20日からの火山性地震(ごく微小な地震を含む)、火山性微動の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

           火山性地震       火山性微動
  7月20日      47回 (31回)    0回
    21日      34回 (23回)    0回
    22日      47回 (31回)    0回
    23日15時まで 26回 (14回)    0回
                 ()内はごく微小な地震

 硫黄山では、火山活動がやや高まっており、ごく小規模な噴火の可能性があります。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル2(火口周辺規制)> 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)
防災上の注意事項など
 えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、27日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。