- 火山の状況に関する解説情報
2021年3月3日 17時30分現在
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<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
えびの高原(硫黄山)周辺では、本日(3日)硫黄山西側500m付近で硫黄の燃焼と煙の発生が確認されています。
- 福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
- 火山の活動状況など
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本日(3日)午前、硫黄山西側500m付近で硫黄の燃焼と煙の発生の通報がありました。午後に現地調査を実施したところ、硫黄の燃焼と煙の発生が続いており、有毒な火山ガス(二酸化硫黄)の臭気を確認しました。
硫黄山では、GNSS連続観測で山体浅部の膨張を示すわずかな伸びの傾向がみられるなど、中長期的に火山活動の緩やかな高まりが認められますが、短期的に、火山性地震の増加や傾斜変動は認められておらず、急激な活発化を示すものではないと考えられます。
火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は見られませんが、硫黄山西側500m付近では有毒な火山ガス(二酸化硫黄)が発生していますので、注意が必要です。
- 噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
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<レベル1(活火山であることに留意)>
霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)
- 防災上の注意事項など
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現在活発な噴気活動がみられている硫黄山の西側500mの噴気地帯から概ね100mの範囲、及び硫黄山火口内では、熱水・熱泥等が飛散する可能性がありますので注意してください。また、火山ガスにも注意が必要です。地元自治体等が行う立ち入り規制に従うとともに、火口周辺や噴気孔の近くには留まらないでください。
- 次回発表予定日時
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火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。