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火山の状況に関する解説情報 2020年6月15日 15時20分現在
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 12日から13日にかけて現地調査を実施しました。62ー2火口内の地熱域の拡大と火口温度の上昇を確認しました。火口周辺は火山ガスの濃度が高い可能性があります。火口周辺には近づかないでください。
札幌管区気象台 発表
火山の活動状況など
 12日から13日にかけて実施した現地調査では、昨年と比較して62ー2火口内の地熱域の拡大と、火口温度の明瞭な上昇(今回約400度、2019年6月約200度)を確認しました。
 7日から15日未明にかけて62ー2火口付近が明るく見える現象を時々観測しています。この現象は、高感度の監視カメラによってのみ確認できる程度の微弱なもので、高温のガス噴出や硫黄の燃焼等によるものと考えられます。
 この現象に関連して火山性地震の増加や火山性微動は観測されず、地殻変動及び空振データには特段の変化はありません。また、他の火口からの噴煙の状況に変化はありません。
 62ー2火口では、1998年頃から2000年頃にかけて火口温度が上昇し、火口付近が明るく見える現象が観測されました。また、2004年2月や4月にごく小規模な噴火が発生するなど火山活動の高まりがみられました。
 十勝岳では、地熱域の拡大や温度上昇等がみられており、火山体浅部における活動の活発化を示唆する現象が引き続き観測されていますので火山活動の推移には注意が必要です。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル1(活火山であることに留意)> 十勝岳
防災上の注意事項など
 活火山であることから、火口内に影響する程度の突発的な噴出現象が発生する可能性がありますので、地元自治体などの指示に従って火口付近など危険な地域には立ち入らないでください。