- 火山の状況に関する解説情報
2025年3月30日 16時00分現在
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<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
新燃岳火口から概ね4kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。
- 福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
- 火山の活動状況など
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新燃岳では、2024年10月下旬頃から火口直下を震源とする火山性地震が増減を繰り返しており、3月28日から再び増加しています。前24時間の地震回数は100回を超え多い状態で経過しています。
新燃岳近傍に設置している傾斜計では、本日(30日)02時50分頃から山体の膨張を示す地殻変動がみられ、02時56分頃には継続時間が10分間程度の火山性微動も発生しました。03時頃には山体の収縮を示す変動に転じ、その後は特段の変化はみられていません。
本日、気象庁機動調査班(JMA-MOT)が新燃岳の南側山麓で実施した現地調査では、日射の影響を超える地熱域は確認されませんでした。また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、上空の風が弱く算出できませんでした。
監視カメラによる観測では、08時頃から新燃岳火口内の白色噴煙の量がわずかに増加し、10時頃には噴煙の高さが火口縁上200mまで達しました。新燃岳火口周辺の地熱域の状況に特段の変化は認められません。
GNSS連続観測では、2024年11月頃から、新燃岳付近の地下の膨張を示すと考えられる基線のわずかな伸びが認められます。
新燃岳の火山活動はさらに高まった状態となっています。新燃岳火口から概ね4kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。
- 噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
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<レベル3(入山規制)>
霧島山(新燃岳)
- 防災上の注意事項など
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弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね4kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね4kmの範囲では警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
2011年と同様に爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
- 次回発表予定日時
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次の火山の状況に関する解説情報は、31日(月)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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