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火山の状況に関する解説情報 2023年10月9日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 10月2日から9日15時までの硫黄山の活動状況をお知らせします。硫黄山では火山活動が高まった状態と考えられます。硫黄山火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 GNSS連続観測では、硫黄山近傍の基線において、2023年5月頃から硫黄山の山体浅部における膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められましたが、8月頃から鈍化しています。
 
 硫黄山の南側の噴気地帯では、噴気が最高で300mまで上がるなど、活発な噴気活動が続いています。硫黄山の西側500m付近では、高さ20mの弱い噴気を観測しました。

 5日に実施した現地調査では、硫黄山の南側の噴気地帯で大きな噴気音を伴う活発な噴気活動を引き続き確認しました。硫黄山付近では、前回(6月16日)に比べ、硫黄山南側斜面などの地熱域のわずかな拡大を確認しました。また、硫黄山の西側500m付近では、弱い噴気を引き続き確認しました。
 
 硫黄山付近の浅いところを震源とする火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 火山活動が高まった状態と考えられることから、硫黄山火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす程度の噴火が発生する可能性があります。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル2(火口周辺規制)> 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)
防災上の注意事項など
 硫黄山火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、16日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

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