パーソナル天気

現在位置:天気・災害トップ > 火山情報 > 阿蘇山 > 詳細情報

ここから本文です
火山の状況に関する解説情報 2019年4月12日 15時35分現在
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 阿蘇山では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が急増し、非常に多い状態になりました。今後の情報に注意してください。
福岡管区気象台 発表
火山の活動状況など
 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、4月1日以降の現地調査では、1日あたり1700トンから2600トンと概ねやや多い状態が続いていましたが、本日(12日)実施した現地調査では、3600トンと非常に多い状態となりました。

 火山性微動の振幅は小さい状態ですが、時々やや大きくなるなど変動が見られます。孤立型微動、火山性地震は多い状態で経過しています。

 4月9日に実施した現地調査では、中岳第一火口の湯だまり量の減少が続いています。湯だまり量は火口底の1割から2割で、前回(4月4日、3割)から減少しました。赤外熱映像装置による観測では、湯だまり表面の最高温度は約80℃(前回4月4日、約82℃)と高い状態が続いています。また、高さ15m程度の土砂噴出を確認しました。 
 
 4月5日から本日15時までの期間、白色の噴煙が火口縁上700mまで上がりました。
 
 地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。
 
 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は非常に多い状態となり、現地調査では、湯だまり量の減少や土砂噴出が観測されています。火山活動はやや高まっていますので、今後の情報に注意してください。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル1(活火山であることに留意)> 阿蘇山
防災上の注意事項など
 活火山であることから、火口内で土砂や火山灰が噴出する可能性があります。また、火口付近では火山ガスに注意してください。
 地元自治体等が行う立ち入り規制等に留意してください。
次回発表予定日時
 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。