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火山の状況に関する解説情報 2018年8月29日 16時00分現在
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 口永良部島では、本日(29日)10時00分に火口周辺警報(噴火警戒レベル3)を発表しました。新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
火山の活動状況など
 口永良部島では、8月に入ってから、新岳火口付近のごく浅い場所を震源とする火山性地震が増減を繰り返し、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が増加するなど、火山活動が高まった状態となっていますので、新岳火口から概ね2kmに影響を及ぼす噴火の可能性があります。

 本日(29日)、新岳火口では白色の噴煙が火口縁上300mまで上がりました。山麓から実施した現地調査では、昨日と比べて、噴煙や火口周辺の状況に特段の変化は認められませんでした。

 8月23日からの火山性地震の回数及び火山ガスの1日あたりの放出量は以下のとおりです。火山性地震は、いずれも新岳火口付近のごく浅い場所を震源とするもので、新岳の西側山麓のやや深い場所を震源とする地震は観測されていません。なお、地震回数及び火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

            火山性地震 火山ガス(二酸化硫黄)
 8月23日         2回      700トン
   24日         1回       ー
   25日         0回      500トン
   26日         0回      800トン
   27日         0回      700トン
   28日         1回       ー
   29日15時まで    0回      600トン

 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、天候不良や観測条件が悪くデータが求められなかった日は「ー」としています。
噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
<レベル3(入山規制)> 口永良部島
防災上の注意事項など
 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次回発表予定日時
 次の火山の状況に関する解説情報は、31日(金)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。