- 火山の状況に関する解説情報
2018年12月21日 16時00分現在
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<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
口永良部島では、引き続き噴火の可能性がありますので、新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
- 福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
- 火山の活動状況など
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新岳火口では18日に火砕流を伴う噴火が発生し、その後、ごく小規模な噴火が継続していましたが、昨日(20日)17時30分頃に停止しました。その後は白色の噴煙が200m以下で推移しています。火山ガス(二酸化硫黄)の放出量はやや多い状態で経過しており、引き続き噴火が発生する可能性があります。
火山性地震は、19日以降減少したものの、多い状態が続いています。本日(21日)03時台には火山性地震が1時間に8回と一時的に増加し、火山性微動は2回発生するなど、不安定な状態もみられており、噴火が発生した場合は18日と同程度の規模となる可能性もあります。
GNSS連続観測では、島内の長い基線では緩やかな伸びがみられていましたが、11月以降、鈍化もしくは停滞したと考えられます。
12月15日からの火山性地震、火山性微動の発生回数と東京大学大学院理学系研究科、京都大学防災研究所、屋久島町及び気象庁の観測による火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は以下のとおりです。いずれも速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 火山性微動 火山ガス
(二酸化硫黄)
12月15日 7回 0回 -
16日 24回 0回 -
17日 31回 0回 -
18日 111回 6回 200トン
19日 11回 0回 400トン
20日 23回 0回 200トン
21日15時まで 18回 2回 調査中
火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、天候不良や観測条件が悪いなど観測値が得られなかった日は「-」としています。
- 噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
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<レベル3(入山規制)>
口永良部島
- 防災上の注意事項など
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新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
- 次回発表予定日時
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次の火山の状況に関する解説情報は、25日(火)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。