- 火山の状況に関する解説情報
2024年12月27日 16時00分現在
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<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
12月20日から27日15時までの口永良部島の活動状況をお知らせします。
- 福岡管区気象台 鹿児島地方気象台 発表
- 火山の活動状況など
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本村西監視カメラによる観測では、古岳火口で噴煙は観測されませんでした。新岳火口では白色の噴煙が最高で火口縁上200mまで上がりました。
古岳火口付近の浅いところを震源とする火山性地震は、やや多い状態で経過しています。新岳火口付近の浅いところを震源とする火山性地震は、観測されませんでした。
東京大学大学院理学系研究科、京都大学防災研究所、屋久島町及び気象庁が24日に実施した観測では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、30トンと少ない状態でした。
GNSS連続観測では、2023年11月以降、山体の膨張を示す変動は認められません。
口永良部島では、火口付近の浅いところでやや活発な地震活動が継続しており、新岳火口及び古岳火口の周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生する可能性があります。
- 噴火警戒レベルごとの情報、警戒事項など
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<レベル2(火口周辺規制)>
口永良部島
- 防災上の注意事項など
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新岳火口及び古岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、西側は新岳火口から概ね2kmの範囲では、火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
- 次回発表予定日時
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次の火山の状況に関する解説情報は、令和7年1月3日(金)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。