ボーラ・サイクロン上陸(1970年)
1970年11月12日夜、バングラデシュ(当時の東パキスタン)のベンガル湾沿岸にサイクロン・ボーラが上陸した。満潮時刻と重なったことから、低湿な沿岸部は高潮に襲われ甚大な被害となった。被害の全容は今なお不明確ながら、死者は500,000人以上とも言われ、記録が残る中では最悪のサイクロン被害とされている。
当時のバングラデシュはインドを挟んで東西に分かれたパキスタンの一部(東パキスタン)であったが、消極的な災害対応も一因となり、翌1971年の東パキスタンの独立、バングラデシュ建国の契機ともなった。