サイクロン・シドル(2007年)
2007年11月15日18時30分頃(現地時間)、バングラデシュ南部にサイクロン「シドル」が上陸した。最大風速は69m/sに達し、同国を襲ったサイクロンとしては観測史上最大級となった。
上陸したサイクロンはバングラデシュ国内を北東方向へ縦断し、翌16日には消滅したが、高潮などによる浸水被害が発生し、死者・行方不明者4,234人、家屋全半壊1,500,000棟以上に及ぶ甚大な被害が発生し、被災者は9,000,000人以上にのぼった。
国土の大半がガンジス・ブラマプトラ川下流のデルタ地帯に位置するバングラデシュでは、これまでにも度々サイクロンによる高潮や大雨による浸水被害を受けており、1970年のサイクロンでは約300,000人が死亡している。