フィリピンで台風22号による洪水(2021年)
2021年(令和3年)12月16日から17日にかけて、台風22号がフィリピンの中南部地域を襲った。台風は16日午後、猛烈な勢力でシアルガオ島に上陸し、その後も強い勢力を維持したまま西寄りに進んで、ミンダナオ島の北スリガオ州、ディナガット諸島、南レイテ州、ボホール州、セブ州などを横断した。
この台風による大雨や洪水、強風の被害は複数の島々の広範囲に及び、その全容が判明したのは被災から数週間後のことであった。洪水や地滑りなどの被害は、ボホール州やセブ州など、フィリピンの中部や南部が中心だった。
台風上陸から2カ月後の2022年2月16日時点で409人が死亡し、130,000人以上が避難生活を余儀なくされた。家屋の被害は1,910,000棟以上にのぼり、学校や病院などの公共施設、電気や水道、通信などのライフライン、各地の空港や港、農地も甚大な被害を受けた。
参考資料
- 日本赤十字社「フィリピン:台風22号「ライ」から2カ月、被災地は今(赤十字国際ニュース)」