ペルー・ワスカラン山で大規模雪崩(1962年)
1962年1月11日、ペルーの最高峰・ワスカラン山(標高6,654m)で、急激な気温上昇に伴い氷河が割れ、大規模な岩屑雪崩が発生した。この崩壊によって、山麓のランライルカの街が壊滅し、死者は約6,000人に達した。
ワスカラン山では、この崩壊から8年後の1970年5月31日にも、ペルー沖で発生した地震の振動を契機として再び大規模な崩壊が発生し、山麓の複数の集落が埋没、地震の直接の死者と合わせて60,000人以上が死亡している。
参考資料
- 大八木規夫「自然災害とその研究史」(地学雑誌(1991年))
- 防災科学技術研究所「高い尾根を乗り越えたり大津波を起こしたりする巨大崩壊による岩屑なだれ-1970年ペルー地震によるワスカラン岩屑なだれ,1984年長野県西部地震による御岳崩れなど」