フィリピン・マヨン山噴火(1814年)
1814年2月1日、フィリピンのルソン島にある標高2,462mのマヨン山が噴火し、溶岩流が山頂から10km離れた山麓のカグサワの街を埋め尽くして約1,200人が死亡した。カグサワにはこの噴火で唯一焼け残った教会の塔が現存している。
マヨン山はフィリピンで最も活動の活発な火山であり、有史以来約50回の噴火が記録されているが、この噴火が最大の人的被害を生じたものとなっている。その一方で、富士山と同様の円錐型の成層火山であり、世界屈指の優美な山容を誇ることから観光名所ともなっている。