トルコ・シリア地震(2023年)
2023年(令和5年)2月6日4時17分(日本時間2月6日10時17分)、トルコ南東部のシリアとの国境付近を震源とするマグニチュード7.8の地震が発生した。この地震の後も、この地域では強い地震が相次ぎ、2月6日13時24分(日本時間2月6日19時24分)には、マグニチュード7.5の地震が発生した。一連の地震で、トルコと隣国のシリアでは多くの建物が倒壊し、両国あわせて死者約55,000人、負傷者約117,000人、住居を失った人約6,800,000人という大きな被害が生じた。
この地震で多くの建物が倒壊したことについては、建築関連の基準法が十分に守られてこなかったことや、汚職による手抜き工事などがトルコ国内から指摘されている。また、捜索・救助の初動に遅れが出たため、被害が拡大したという見方もある。
一連の地震を受け、世界各国からさまざまな形の支援が発表された。日本からは海上保安庁や消防、警察などから70人超が派遣され現地で救助にあたったほか、約48,500,000ドル以上の緊急人道支援が実施された。
参考資料
- 日本赤十字社「2023年トルコ・シリア地震救援」
- アジア防災センター「2023年トルコ・シリア大地震(2023年9月6日版レポート)」
- 外務省「トルコ南東部を震源とする地震の概要と我が国の支援」