太平洋側で記録的大雪(2014年)
2014年(平成26年)2月14日から16日にかけて、本州南岸を発達しながら進んだ低気圧の影響で、西日本から北日本にかけての太平洋側の広い範囲で大雪となった。特に関東甲信地方の内陸部では記録的な大雪となり、最深積雪は山梨県甲府市で114cm、群馬県前橋市で73cm、埼玉県熊谷市で62cmなどこれまでの観測記録を大きく上回った。また、東京都心でも2月7日に続き積雪27cmを観測した。
全国で落雪や雪で倒壊した建物の下敷きになるなどして26人が死亡したほか、東京電力管内では延べ1,600,000軒以上が停電するなどライフラインの被害も大きかった。また、大雪で道路が寸断されたため、山間部を中心に集落の孤立も相次いだ。
気象庁では、関東・東海地方など太平洋側の雪の少ない地域において大雪による早めの注意喚起を促すため、2016年(平成28年)11月から大雪警報・注意報の基準を見直し、より早い時間から大雪警報・注意報を発表するようになっている。