栃木県那須町で大規模雪崩

 2017年(平成29年)3月27日8時30分頃、栃木県那須町の那須温泉ファミリースキー場近くで、「春山安全登山講習会」を行っていた栃木県内の複数の高校の生徒や教員から成るグループが雪崩に巻き込まれ、8人が死亡、40人が負傷した。

 事故当時は、本州の南海上と伊豆諸島付近を進んだ低気圧に向かって寒気が流れ込んだ影響で、関東甲信地方の山地を中心に大雪となっていた。事故が発生した那須町周辺のアメダス観測地点では、前日の3月26日までは積雪がなかったが、27日未明から急激に積雪量が増え、事故直前の27日8時には31cmに達し、雪崩の発生しやすい気象条件となっていた。また、この急激な天候の悪化に対して、引率教員による安全確保のための事前準備や当日の状況判断の甘さなどが指摘された。

参考資料

  • 栃木県「平成29年3月27日那須雪崩事故検証委員会報告書 概要版」

災害カレンダー

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明治5年12月2日(1872年12月31日)以前の災害は旧暦で記載しています。

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