魚津大火(1956年)
1956年(昭和31年)9月10日19時45分頃、富山県魚津市で「魚津大火」と呼ばれる大規模な火災が発生した。火元は、富山地方鉄道の電鉄魚津駅西側にある住宅や商店などが密集する地域の一角にあった納屋であり、折しも台風12号が日本海を通過している中、フェーン現象による強風にあおられ火勢が拡大し、市街地の広い範囲が焼けた。この大火で、5人が死亡、170人が負傷し、焼失家屋は1,677棟に及んだ。
焼失した市の中心部の商店街は、大火の前は道幅が非常に狭く、道路の真ん中にいても両側の店の買い物ができるほどと言われていたが、この大火を契機に道路を拡幅し、防火建築が進んだ。
参考資料
- 首都大学東京「震災時おける都市の構造と機能の急変に関する研究方法の体系化-酒田における火災を例として-(総合都市研究第1号、1977年)」