昭和28年台風13号(1953年)
加古川支川篠山川町道大谷池谷線の世花橋流失状況。左岸民家も倒壊の危機に頻した(丹波市[旧山南町]池谷付近):本邦南方海上を北上してきた台風は、25日15時に潮岬の東方を通過し、紀伊半島沿いに熊野灘を北北東に進んで17時過ぎに志摩半島を縦断し、伊勢湾を経て18時半頃に愛知県知多半島へ上陸した。その後、本州を北東に進んで26日6時頃に宮古と八戸の間から三陸沖に出た。この影響で兵庫県内では暴風雨となり、人的被害をはじめ、建物の倒壊など、甚大な被害を受けた。 提供:兵庫県CGハザードマップ
1953年(昭和28年)9月25日から26日にかけて台風13号が東日本を縦断した。9月18日にグアム島の南東海上で発生した台風18号は発達しながら北上し、25日夕方に志摩半島を通過、18時30分頃に愛知県知多半島に上陸した。その後、台風は東海・甲信・北陸地方を通って翌26日朝に三陸沖へ抜けた。
台風が上陸直前まで930hPaという強い勢力だったこともあり、最大瞬間風速は東海・近畿・中国地方で40m/sを超えたほか、期間降水量(22日から26日までの5日間の合計)は東海・近畿地方で400~500mmに達した。
この台風で、東海・近畿地方を中心に死者・行方不明者478人、浸水・損壊家屋520,000棟以上という大きな被害が発生した。