シーボルト台風

 文政11年8月9日(1828年9月17日)2時00分頃、台風が長崎県西彼杵半島に上陸し、翌日にかけて九州北部から中国地方へ縦断し、各地に被害をもたらした。上陸時の推定中心気圧は900hpa近くに達し、過去300年で最強の台風とする研究もある。

 当時の記録によれば、九州北部の死者だけで約20,000人、負傷者も同数程度の被害が発生したとされる。また、沿岸部では高潮による被害が大きく、有明海の筑後川河口部では最大で5mを越える潮位となり、死者の多数が溺死によるものとされている。

 この台風が、シーボルト事件発覚のきっかけとされたことから、後年「シーボルト台風」と命名されたが、近年の研究では、台風と事件発覚の因果関係は無いとされた。

参考資料

  • 小西達男「1828年シーボルト台風(子年の大風)と高潮(日本気象学会論文)」

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