ハリケーン「ハービー」米テキサス州上陸(2017年)
現地時間2017年8月25日、大型のハリケーン「ハービー」がメキシコ湾に面したアメリカ南部のテキサス州に上陸し、豪雨による洪水などでテキサス州とルイジアナ州を中心に死者50人超、数万人が避難する大きな被害をもたらした。特に経済的損失が大きく、アメリカの原油生産の拠点であるメキシコ湾岸の油田地帯では操業停止が相次ぐ事態となった。
ハリケーン「ハービー」が特徴的だったのは、上陸後に勢力を落として熱帯低気圧に変わってからも、高気圧に阻まれたことでテキサス州周辺に停滞したことであり、同じような地域で長時間にわたって大雨が降り続いたことによって、テキサス州の大都市ヒューストンを含め広い範囲で洪水が発生した。総雨量はテキサス州の一部で1,250mmに達し、熱帯低気圧による雨量としては観測史上最大と言われている。