2017年台風5号

 2017年(平成29年)8月7日15時頃、台風5号が和歌山県北部に上陸した。台風は7月20日21時に南鳥島近海で発生したが、同時に発生していた複数の台風による影響で、日本の南海上を周回、その後小笠原諸島付近で南に転じ、九州の南海上で進路を北東に変える極めて複雑な進路を取り、発生から17日目にして上陸に至った。

 この台風により、死者3人、負傷者50人、浸水・損壊家屋約200棟の被害が発生した。特に鹿児島県奄美地方では、台風が進路を変える際に近海で速度を落としたことから、長時間にわたって台風の影響を受け、24時間雨量が500mmを超えた地点もあった。家屋の被害の半数は奄美地方で発生している。
また、湿った空気の流れ込みにより台風から離れた東日本でも局地的に猛烈な雨が降って、記録的短時間大雨情報の発表も相次いだ。

 台風は、8日21時に佐渡沖の日本海で温帯低気圧に変わり、台風としての存在期間が19日間にわたる歴代2位の長寿台風となった。

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明治5年12月2日(1872年12月31日)以前の災害は旧暦で記載しています。

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