北美濃地震(1961年)
1961年(昭和36年)8月19日14時33分頃、石川、福井、岐阜の3県境付近でマグニチュード7.0の北美濃地震が発生し、福井市や名古屋市で震度4を観測したほか、関東地方から中国地方にかけて揺れを感じた。
震源が山間部であったことと活発な余震活動が続いたことから、地震の揺れに伴う山崩れや地すべり等の土砂災害が多発した。岐阜県の御母衣第2発電所建設現場では4人が生き埋めで死亡、富山県でも黒部第4発電所ダム付近で落石により6人が重軽傷を負うなど、北陸地方から岐阜県にかけて広い範囲で被害が生じ、死者8人、重軽傷者43人を数えた。
参考資料
- 地震調査研究推進本部「岐阜県の地震活動の特徴」
- 気象庁「北美濃地震調査報告」